タナダユキ監督最新作インタビュー
「百万円と苦虫女」以来7年ぶりにオリジナル脚本を手がけ撮影したタナダユキの新作「ロマンス」は、大島優子のAKB48卒業後初主演映画としても話題だ。大島が演じるのは、新宿―箱根間を走る特急ロマンスカーのアテンダント・北條鉢子。彼女が映画プロデューサーを自称する桜庭洋一と出会っ...
スラプスティックな笑いがツボに!
アクション系が好きとか、恋愛モノをよく観るとか、映画のジャンルに好みがあるとしたら、この映画はアニメーション好きはもちろん、コメディを愛する人たちに絶対観てほしい。世界の映画賞を賑わした「ウォレスとグルミット」シリーズで名高い、英国のアードマン・アニメーションズ製作による「...
時を越えて、光の中へ――女性画家モリゾの生き方
「画家モリゾ、マネの描いた美女~名画に隠された秘密」は、ベルト・モリゾ没後120周年記念作品なのだが、このモリゾという女性画家を知らない人は多いだろう。彼女を開眼させた画家マネの名前は知っていたとしても、モリゾは知らない。その背景には、彼女の生きた時代や社会の問題がある。...
おばあちゃん、カッコイイ!
ドキュメンタリー映画「アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生」を観れば、きっと、歳を重ねるのも悪くないと思うはず。NYを背景に、60代以上の女性7人を4年間にわたって撮り続けた本作は、ファッションを通じて個性とはライフスタイルとは何か、あるいは美学、哲学など様々な...
河瀨直美が初めて小説を映画化
文字どおり“餡子”を意味する「あん」。やさしい響きのタイトルながら、この映画には人生の深い深い真実が刻みつけられている。人生に正解はない。ただ、自分がどうあるか、どう生きるかによって、森羅万象が違った表情を見せ、人生の味わいもまた変わっていく。...
映画「グッド・ライ」に見る、それぞれの嘘
「ビューティフル・マインド」のロン・ハワード製作のもと、「ぼくたちのムッシュ・ラザール」のフィリップ・ファラルドーが監督、「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」の女優リース・ウィザースプーンが主演。アカデミー賞を賑わしてきたスタッフ&キャストによる「グッド・ライ」は、たくさ...
「忘れないと誓ったぼくがいた」 堀江慶監督&村上虹郎インタビュー
左から主演の村上虹郎、監督の堀江慶 河瀬直美監督「2つ目の窓」で映画初出演にして主演を果たし、同作でカンヌ国際映画祭も経験した村上虹郎が、「ベロニカは死ぬことにした」などで知られる監督・堀江慶の最新作「忘れないと誓ったぼくがいた」で2度目の映画主演に挑戦した。 ...
「パリよ、永遠に」の劇的緊張感
映画としての魅力を味わいながら、観ている間ずっと舞台で上演された時の様子も想像してしまった。「パリよ、永遠に」は、2011年にフランスでヒットしたお芝居「Diplomatie(外交)」を映画化した作品。原作者シリル・ジェリーも脚本に加わって制作され、主演俳優も舞台版と同じだ...
「チョコリエッタ」にザワザワモヤモヤ。それが青春というものか?
大島真寿美の小説「チョコリエッタ」が映画化された。監督は風間志織。先ごろ直木賞の最終候補にも残り、着実に支持を伸ばしてきた名古屋在住の作家・大島と、PFFに入選以降「火星のカノン」「せかいのおわり」などで国際的にも評価を受ける風間。いつまでも瑞々しい感性を持つ女性表現者ふた...
映画「愛して飲んで歌って」に すっかりヤラれて……!
フランスの巨星、アラン・レネ監督が91歳で亡くなってから間もなく丸1年。彼は最後にトンデモナイ作品を遺していった。それが「愛して飲んで歌って」だ。きっと今ごろ監督はアチラの世界で、困惑したり呆然としたり、あるいはニヤニヤしながら楽しむ観客を見て、ほくそ笑んでいるのではないだ...