時を越えて、光の中へ――女性画家モリゾの生き方
「画家モリゾ、マネの描いた美女~名画に隠された秘密」は、ベルト・モリゾ没後120周年記念作品なのだが、このモリゾという女性画家を知らない人は多いだろう。彼女を開眼させた画家マネの名前は知っていたとしても、モリゾは知らない。その背景には、彼女の生きた時代や社会の問題がある。...
落語も!アイドルも!! 春風亭ぴっかり☆名古屋初独演会
二ツ目として修行に励む東京の落語家・春風亭ぴっかり☆が初めての全国ツアーを敢行。名古屋でも初の独演会を開催する。二ツ目が独演会やツアーを行うことは異例だが、ちょっと珍しい経歴の彼女には自然な流れかも!? ぴっかり☆本人に聞いた。...
俳優でも凄いドランに目が潤む!?
グザヴィエ・ドランを観ていると、心をぎゅうっとつかまれて、なんだか泣きそうな気持ちになってしまう。例えば、カンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞した時のスピーチで。そして、映画「エレファント・ソング」の中に生きる俳優ドランの姿に――。...
おばあちゃん、カッコイイ!
ドキュメンタリー映画「アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生」を観れば、きっと、歳を重ねるのも悪くないと思うはず。NYを背景に、60代以上の女性7人を4年間にわたって撮り続けた本作は、ファッションを通じて個性とはライフスタイルとは何か、あるいは美学、哲学など様々な...
死者と出会える装置として――
劇団B級遊撃隊が主宰・佃典彦の書き下ろし、佃の名女房役・神谷尚吾の演出で、新作「間抜けのから」を発表する。荒野を舞台にとったワンシチュエーションの不条理劇。そこに佃は、死者との出会いを求めている。 「荒涼とした荒野の広がるイメージはもともと嫌いじゃない風景だけど、今回は“死...
いま最も気になる新鋭集団、room16が新作を発表
昨年の名古屋演劇杯をきかっけに出会い、筆者にとって近年いちばんの収穫となった新進気鋭集団、room16が新作「道化ボレロ」を発表する。脚本担当の八代将弥と演出担当の吉田光佑は「SABO」という共同名義で創作活動を展開。また、稽古を通じて役者の意見も汲み取り、演劇本来の集団創...
河瀨直美が初めて小説を映画化
文字どおり“餡子”を意味する「あん」。やさしい響きのタイトルながら、この映画には人生の深い深い真実が刻みつけられている。人生に正解はない。ただ、自分がどうあるか、どう生きるかによって、森羅万象が違った表情を見せ、人生の味わいもまた変わっていく。...
ジャブジャブサーキットが描く、屋上と諦め……!?
岐阜を拠点に全国的な活躍を見せる劇団ジャブジャブサーキットの主宰・はせひろいちが、とうとう手を出してしまった!? いやいや、ヤバイものではない。「さよならウィキペディア」と題し、“屋上”を舞台にした新作を書き下ろしたのだ。どうも屋上という場所は、劇作家たちを引きつけて止まな...
クセックACT、35年目のアラバール
創立35周年を迎えた劇団クセックACTが「アラバールからの『愛の手紙』」を上演する。アラバールとは、「戦場のピクニック」などで知られ、現在もスペインで活躍する劇作家フェルナンド・アラバール。そして「アラバールからの『愛の手紙』」は戯曲「愛の手紙――中国風殉教」に、同じくアラ...
映画「百日紅~Miss HOKUSAI~」、原 恵一監督インタビュー
江戸風俗研究家として文筆業やTVでも活躍した杉浦日向子の傑作漫画「百日紅(さるすべり)」が、原恵一監督によって初めて長編映画化された。「百日紅」は、主人公の浮世絵師・お栄と父の葛飾北斎こと鉄蔵を中心に、家族や仲間たちの姿が描かれる時代物。一方の原監督は「河童のクゥと夏休み」...