ゲキ×シネ「蒼の乱」に天海祐希の真骨頂
日本屈指の動員を誇る劇団☆新感線は近年、“ゲキ×シネ”と銘打って舞台の映像化にも力を注いできた。10数台のHDカメラによって撮影されたゲキ×シネは、巧みなカット割りで記録映像の枠をはるかに越え、また違ったひとつの作品として成立している。同時に、演劇の醍醐味も伝えていることは...
ニャンと楽しい猫のアート
名古屋市博物館にて「いつだって猫展」が開幕した。浮世絵を中心に“猫”が題材のアートを紹介している本展では、猫好きならずとも楽しくて、思わず笑みがこぼれてしまう。 展覧会は5部構成で、第一章「江戸の暮らしと猫」、第二章「化ける猫」、第三章「人か猫か、猫か人か」、第四章「福を招...
映画「グッド・ライ」に見る、それぞれの嘘
「ビューティフル・マインド」のロン・ハワード製作のもと、「ぼくたちのムッシュ・ラザール」のフィリップ・ファラルドーが監督、「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」の女優リース・ウィザースプーンが主演。アカデミー賞を賑わしてきたスタッフ&キャストによる「グッド・ライ」は、たくさ...
参加アーティストの第一弾を発表!あいちトリエンナーレ2016記者会見レポート
3月26日、愛知芸術文化センターにおいて、あいちトリエンナーレ2016の記者会見が行われ、港千尋芸術監督から進捗状況とともに参加アーティストの一部が発表された。 「虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅」というテーマのもと開催されるこの国際芸術祭は、前回までの会場であ...
「忘れないと誓ったぼくがいた」 堀江慶監督&村上虹郎インタビュー
左から主演の村上虹郎、監督の堀江慶 河瀬直美監督「2つ目の窓」で映画初出演にして主演を果たし、同作でカンヌ国際映画祭も経験した村上虹郎が、「ベロニカは死ぬことにした」などで知られる監督・堀江慶の最新作「忘れないと誓ったぼくがいた」で2度目の映画主演に挑戦した。 ...
「星のオジさま」っていったい……!? エレガント浜田インタビュー
東海地区きっての怪優・エレガント浜田が、自身の率いる尾張名古屋セニョールズで新作「エレの惑星」を発表する。「ときめき宇宙ロマンス」と謳ったこの舞台は、サン=テグジュペリの名作を彷彿させる筋立てだが、浜田に言わせれば「星のオジさま」だとか。座長として作・演出も手掛ける当人に話...
「パリよ、永遠に」の劇的緊張感
映画としての魅力を味わいながら、観ている間ずっと舞台で上演された時の様子も想像してしまった。「パリよ、永遠に」は、2011年にフランスでヒットしたお芝居「Diplomatie(外交)」を映画化した作品。原作者シリル・ジェリーも脚本に加わって制作され、主演俳優も舞台版と同じだ...
「チョコリエッタ」にザワザワモヤモヤ。それが青春というものか?
大島真寿美の小説「チョコリエッタ」が映画化された。監督は風間志織。先ごろ直木賞の最終候補にも残り、着実に支持を伸ばしてきた名古屋在住の作家・大島と、PFFに入選以降「火星のカノン」「せかいのおわり」などで国際的にも評価を受ける風間。いつまでも瑞々しい感性を持つ女性表現者ふた...
映画「愛して飲んで歌って」に すっかりヤラれて……!
フランスの巨星、アラン・レネ監督が91歳で亡くなってから間もなく丸1年。彼は最後にトンデモナイ作品を遺していった。それが「愛して飲んで歌って」だ。きっと今ごろ監督はアチラの世界で、困惑したり呆然としたり、あるいはニヤニヤしながら楽しむ観客を見て、ほくそ笑んでいるのではないだ...
また、あのオトコが帰ってくる…… 清水宏のたたかうコメディー!! 2015
春日井市出身。小劇場ブームの頃から活躍する実力派俳優にして、スタンダップ・コメディを得意とするピン芸人の顔も持つ。舞台では尋常じゃない量の汗を流し、舞台を降りても異様に粘り強い姿勢を崩さない。そして、そのパフォーマンスは観客を否応なしに巻き込み、一人残さず手の内に引きずり込...