“鉄道劇”に揺さぶられて……
劇作家・演出家の坂手洋二が自身の率いる燐光群で新作「お召し列車」を発表。東京公演を終え、間もなく名古屋にもやってくる。すっかり常連の客演、ベテラン・渡辺美佐子を迎えておくる今回は、ハンセン病の歴史的悲劇と東京オリンピックに向かう現代の喧騒を結び付け、坂手の好評シリーズ“鉄道...
広末涼子が「はなちゃんのみそ汁」への想いを語る
がんのため33歳で夭逝した安武千恵のブログを基とするエッセイ「はなちゃんのみそ汁」は、発売以降さまざまに反響を呼び、関連書籍やテレビドラマを生む一方、教科書にまで取り上げられた。そして今度は同名の映画となって、かけがえのない時間がよみがえる。来年1月の公開に先駆け、主演の広...
名古屋四季劇場オープニング作品は「リトルマーメイド」に決定!
12月1日、劇団四季が2016年10月に開場する名古屋四季劇場のオープニング作品を発表した。その作品は、現在も東京でロングランしている「リトルマーメイド」。劇団四季とディズニーの提携第4弾に当たるヒット作が、いち早く名古屋にやってくる!...
アンドロイド演劇が衝撃の映画に!
バラエティ番組「マツコとマツコ」でも広く知られるようになったアンドロイドの存在。筆者が初めてアンドロイドを見たのは、あいちトリエンナーレ2010で発表された演劇「さようなら」の舞台上だった。同作は、青年団の劇作家・演出家である平田オリザとTVでもおなじみ大阪大学の石黒浩が中...
音楽と絵と踊りで起こす、つむじ風
ライブハウスのK.Dハポンで、いい顔合わせのコラボレーションが実現する。小説誌「PONTOON」(幻冬舎)で町田康作品に挿画を描き下ろすなど、活躍の幅を広げている画家・ヨコヤマ茂未。名古屋の名物劇団・少年王者舘の看板役者であり、近年は振付で外部公演にも多忙な夕沈。ふたりの企...
名古屋が誇る作家ふたりの初対談
なにかと賑わった2015年の文学界は、このふたりが締めくくる!? 名古屋在住の芥川賞作家・諏訪哲史が、名古屋カルチャーシーンの先輩格で岸田國士戯曲賞と鶴屋南北戯曲賞の2冠を制した北村想と初めて対談。その模様をトークショーとして公開する。...
橋口亮輔監督最新作に日本の精神の水脈を想う
絶賛を浴びた「ぐるりのこと。」から7年ぶりに、橋口亮輔が長編監督作を発表する。オーディションとワークショップを通じて見いだした未知数の新人たちを主要キャストに配し、鬱屈した日本の現在と向き合う映画「恋人たち」。公開に先駆け、橋口監督に話を聞いた。...
監督・大森一樹 × 主演・松坂慶子によるオトナの悲喜こもごも
ベテラン・大森一樹が意外にも松坂慶子と初めて現場を共にした監督最新作を公開する。小松みゆきの同名著書を原作に、日本・ベトナム合作で生まれた映画「ベトナムの風に吹かれて」は、松坂が演じるハノイ在住の日本語教師・みさおの奮闘を描いた物語。異国情緒の漂うなか、母親の介護や女性の自...
ロシアの伏魔殿にカメラ初潜入
2年前の2013年、ロシアのバレエ団で硫酸による傷害事件が起きたことを覚えているだろうか?このニュースは世界三大バレエ団のひとつ、ボリショイ・バレエ団のスキャンダルだったため全世界を驚かせ、日本でも新聞やテレビで報道された。その大事件を真正面から取り上げたドキュメンタリー映...
京都の新進劇団が紡ぎだす、遠くて近い、あるいは近くて遠い物語
時代時代でハイレベルの舞台芸術を発信してきた京都から、また新たな才能が出現。代表の中谷和代と俳優の藤原美保による劇団“ソノノチ”が名古屋に本格上陸する。彼女たちは昨年末の演劇イベント「ミソゲキ2014」で当地に初登場。今回その際に上演した「4人の『これからの宇(そら)』」を...