東京乾電池20年ぶりの名古屋公演を柄本明が語る
柄本明を座長とする劇団東京乾電池が、およそ20年ぶりに名古屋公演を行う。演目は奇しくも、名古屋を代表する劇作家・北村想の代表作「十一人の少年」。劇団40周年記念プレ公演として企画され、若手俳優たちが中心となって上演したこの舞台は、すでに東京で好評を博している。演出を手掛ける...
KUDAN Projectの出発点となった「くだんの件」が11年ぶりに復活
少年王者舘の天野天街、tsumazuki no ishiの寺十吾、てんぷくプロの小熊ヒデジ。劇作家・演出家と役者ふたりを核とする演劇ユニット、KUDAN Projectが「くだんの件」を復活させる。同作はKUDAN Projectの出発点となった二人芝居で、今回実に11年ぶ...
予測不能な“動き続ける展覧会”
前置きが長くなるが、2014年、国際交流基金アジアセンターの主催でアジアの音楽交流プロジェクト「アンサンブルズ・アジア」が始動した。音楽家・大友良英がアーティスティック・ディレクターを務める同プロジェクトは3つの活動が軸となっている。ひとつは「アジアン・ミュージック・ネット...
アニマル・レリジョンが愛知上陸。豊橋公園で作戦会議中!?
あいちトリエンナーレ2016のパフォーミングアーツ部門の参加作品を集中させた特別週間“レインボーウィークス”が本格的に開幕する。9月26日には、スペインからアニマル・レリジョンが来日。会場の豊橋公園に連日詰め、上演作品「Chicken...
LGBTを取材して見えてきたもの
近ごろ“LGBT”の文字をよく見かける。これは「lesbian=レズビアン(女性同性愛者)」「gay=ゲイ(男性同性愛者)」「bisexual=バイセクシュアル(両性愛者)」「transgender=トランスジェンダー(心と体の性が一致しない人)」の頭文字で、セクシャルマイ...
大阪のおっさんに未来を想う……!?
ヨーロッパ企画の新作「来てけつかるべき新世界」は、まず代表・上田誠の挨拶文に驚かされた。企画書には「自分の中から強烈に獣の匂いがしたので、大阪のおっさんの劇をやりたいと思いました」とある。上田の作風といえば、数学的・幾何学的な空間構成やドライな劇構造が印象深いだけに、“強烈...
長かった暗闇に“光”が差す……!
大川興業はこの14年、商標登録もしている暗闇演劇を制作してきたが、最新作「The Light of Darkness」は“ハーフブラックシアター”、すなわち半分だけ暗い演劇。暗所恐怖症の人にもやさしい同作は“光”が主役というから、ますます明るい? 大川豊総裁に尋ねた。...
shelfが自他ともに認める代表作を、あいちトリエンナーレで上演
あいちトリエンナーレの舞台芸術公募プログラムの一環で、東京のshelfが「GHOSTS」を上演する。イプセンの戯曲「幽霊」を主宰の矢野靖人が大胆に演出した同作は、2014年に作家の生国ノルウェーのイプセン・フェスティバルでも目の肥えた観客たちに称賛されており、自他ともに認め...
山下敦弘が佐藤泰志の函館3部作を気持ちよく結ぶ
佐藤泰志は、芥川賞に5度もノミネートされながら受賞に至らず、41歳の若さで自ら命を絶った不遇の小説家だ。没後20年以上過ぎた佐藤の作品が、映画となって再び脚光を浴びている。北海道函館市出身の佐藤は故郷を描いた作品を遺しており、それらが地元の熱意の後押しで次々と映画化されてい...
維新派最終公演チケット発売開始!
日本はもとより世界でも類を見ないスケールの舞台を創造してきた大阪の劇団、維新派が10月に奈良の平城宮跡にて「アマハラ」を上演。8月28日(日)からチケットを発売する。同作は、維新派の代名詞とも言える“野外劇”の最新公演にして最終公演。彼らは、この作品をもって解散する。...