

劇作家協会東海支部とナビロフトが始めた、戯曲への新たなアプローチ
日本劇作家協会東海支部と劇場のナビロフトが新たなイベント「ナビイチリーディング」をスタートさせた。これはリーディングとディスカッションをセットにした、一種の戯曲ワークショップ。協会本部のある東京で2010年に始まった「月いちリーディング」が大阪、神奈川、北九州に広がり、東海...


北村想の門人たちが“聖地”に登場
兵庫県にあるAI・HALL(アイホール/伊丹市立演劇ホール)の劇作家養成講座「伊丹想流私塾(いたみそりゅうしじゅく)」と名古屋市天白区にある劇場「ナビロフト」が手を組み、この9月から新企画「Visitors(ビジターズ)」をスタートさせる。ナビロフトへのビジターズ=来訪者た...


“最強の一人芝居フェス”、2017年は名古屋のナビロフトで開催
一人芝居は、いろんな点でハードルの高い表現だと言われてきた。まず、ひとりの登場人物で成立する戯曲、それを見世物として提示する演出、何より、たったひとりで演じ切る役者の技量が必要になる。さらに興行として集客力の問題も避けられない。そのため一人芝居は、商業演劇のフィールドで有名...


関西の新鋭が代表作の雪辱を……!
劇団壱劇屋の活動拠点・大阪府枚方市は、大阪と京都の中間に位置している。だからだろうか、大阪的なエンタテインメント性と京都的な実験性を兼ね備えるカンパニーという印象を受けた。名古屋初登場となった昨年の公演「SQUARE AREA」では、サスペンスタッチの会話劇とダンスやマイム...


亡き深津篤史の傑作を、奇妙な絆で結ばれた平塚直隆が初演出
深津篤史が他界して3年が経とうとしている。関西を拠点に桃園会を率いた劇作家・演出家の深津は国内外で活躍。高く評価されながら、2014年7月、享年46で夭逝した。2016年7月には、彼の死を悼む人たちが戯曲集「深津篤史コレクションⅠ・Ⅱ・Ⅲ」を刊行。深津の作品世界を再び広く伝...


三好十郎×刈馬カオス、緊迫対決!?
刈馬演劇設計社を率いる劇作家・演出家の刈馬カオスが充実期を迎えている。2013年初演の「クラッシュ・ワルツ」で第19回劇作家協会新人戯曲賞に輝き、2014年には「誰も死なない」が名古屋市民芸術祭2014特別賞を受賞した。また、昨年は第31回国民文化祭・あいち2016の一環で...


短編5連作の“総収編”って新しい
柳沼昭徳の率いる烏丸ストロークロックと異色の劇団「庭ヶ月」が、五つの短編からなる連作「凪の砦」を再構成。柳沼が加筆・演出して“総収編”とうたい、新たに発表する。同シリーズは烏丸ストロークロックの拠点・京都で上演されてきたが、長編化を機に名古屋・松山公演を敢行。おりしも、柳沼...


東京乾電池20年ぶりの名古屋公演を柄本明が語る
柄本明を座長とする劇団東京乾電池が、およそ20年ぶりに名古屋公演を行う。演目は奇しくも、名古屋を代表する劇作家・北村想の代表作「十一人の少年」。劇団40周年記念プレ公演として企画され、若手俳優たちが中心となって上演したこの舞台は、すでに東京で好評を博している。演出を手掛ける...


KUDAN Projectの出発点となった「くだんの件」が11年ぶりに復活
少年王者舘の天野天街、tsumazuki no ishiの寺十吾、てんぷくプロの小熊ヒデジ。劇作家・演出家と役者ふたりを核とする演劇ユニット、KUDAN Projectが「くだんの件」を復活させる。同作はKUDAN Projectの出発点となった二人芝居で、今回実に11年ぶ...


大阪のおっさんに未来を想う……!?
ヨーロッパ企画の新作「来てけつかるべき新世界」は、まず代表・上田誠の挨拶文に驚かされた。企画書には「自分の中から強烈に獣の匂いがしたので、大阪のおっさんの劇をやりたいと思いました」とある。上田の作風といえば、数学的・幾何学的な空間構成やドライな劇構造が印象深いだけに、“強烈...