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二代目白鸚、十代目幸四郎が登場!御園座こけら落としで親子襲名披露


2018年4月に新装オープンする御園座では、こけら落としとして「柿葺落四月大歌舞伎」を公演。このおりに、松本幸四郎改め二代目松本白鸚、市川染五郎改め十代目松本幸四郎の親子がそろって名古屋で襲名披露を行う。12月13日の記者発表には幸四郎と染五郎も駆けつけ、襲名披露興行に向ける抱負や御園座への想いを語った。

幸四郎「御園座さんには祖父の代からお世話になり、私が染五郎の名前で子役だった頃、当時の社長に東山動物園へ連れて行っていただいたこと、ビーフシチューを食べさせていただいたことなど覚えています(笑)。弟の(中村)吉右衛門も一緒でした。そんな私が息子とともに新生・御園座で襲名披露をできることになり、喜びでいっぱいです。名古屋で『勧進帳』の舞台に立つのは11年ぶり。名古屋のお客様は芝居を楽しむ姿勢がひと際強く、華やかなことがお好きな印象がある一方、役者としては緊張もいたします。白鸚として弁慶を演じるのは私が初めてとなるので、命懸けでやらなければいけないと思っています」

染五郎「一昨年、金山の市民会館で『品川心中』を上演した際、千秋楽で幕が下りても拍手が鳴りやまないという出来事があり、喜んでいただけたこと、温かく見守っていただけることを本当にありがたく思いました。名古屋のお客様は、静かながら真剣に作品を観てくださる。だから芸どころと呼ばれるんですよね。今度は名前も新たにまいりますが、『籠釣瓶花街酔醒』の次郎左衛門、『廓文章』の伊左衛門は初役で、特に『廓文章』は(坂田)藤十郎のおじさまに教えていただき、長く演じられるようにしたい作品。襲名披露としてはこの上ないプレッシャーですが、高麗屋の松本幸四郎であることを意識してのぞみます」 演目は、11時開演の〈昼の部〉が「寿曽我対面」「籠釣瓶花街酔醒」に加え、襲名披露の口上も。16時開演の〈夜の部〉では「梶原平三誉石切」「勧進帳」「廓文章」を上演。

左から御園座の小笠原剛会長、市川染五郎、松本幸四郎、松竹の安孫子正副社長

柿葺落四月大歌舞伎 ◎2018年4月1日(日)~25日(水) 11:00/16:00 御園座 http://www.misonoza.co.jp/

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