「ダブルミンツ」完成披露上映会に主演の淵上泰史&田中俊介が登場!
漫画家・中村明日美子が描いたボーイズラブの衝撃作「ダブルミンツ」を、「下衆の愛」の内田英治監督が実写映画化。6月3日(土)の公開に先駆けて完成披露上映会が行われ、W主演の淵上泰史と田中俊介が監督とともに登場した。新進俳優の淵上はすでにTVドラマを含む映像作品で活躍中。対して田中は全国的に人気を伸ばす名古屋のグループ「BOYS AND MEN」のメンバーとして活躍しているが、映画で主要な役を演じるのは今回が初挑戦となった。
物語の主人公は、壱河光夫(淵上)と市川光央(田中)。表記こそ違えど同じ「いちかわみつお」という名前を持つふたりは、同級生だった高校時代、奇妙な主従関係にあった。それから時を経て、光夫はサラリーマンとなり平穏に暮らしていたが、チンピラとなった光央から突然呼び出され、激しい暴力と狂おしい愛憎の渦に飲み込まれていく……!
淵上「撮影順が比較的ストーリーどおりだったこともあり、僕と田中くん、ふたりの『みつお』の顔が変わっていくんですよ。その表情を観ていただきたいですね。その上で、原作ファンの胸を打つものになっていたら嬉しいです」 田中「光央は狂気であったり強迫観念であったり、自分にない性質を持った男だったので、経験を引っ張り出す形で自分と役とをすり合わせる作業は苦しかったです。ただ、とげとげしい要素がある一方で、ギュッと抱きしめたくなるようなところもある作品。また、最後のシーンに光を強く感じるか、闇を強く感じるか……。観る方によって違うはずですけど、そこも本作の魅力だと思います」
左から淵上泰史、田中俊介、内田英治監督
ちなみに、淵上演じる光夫は“白ミツオ”、田中演じる光央は“黒ミツオ”とも呼ばれ、キャラクターは好対照だが、激しく引き寄せ合ったり突き放したりするうち主従の立場が揺らいでいくのも面白い。それと呼応するように、淵上と田中の関係もちょっと楽しげ!?
淵上「田中くんは撮影中かなり没頭していたので、お弁当を食べる時もすごく遠くに座っていて(苦笑)。だから『隣においでよ』と声を掛けて一緒に食べたり、『撮影後は田中俊介に戻って帰ればいいんだよ』と話したりしました。僕は田中くんに会うまでBOYS AND MENの存在を知らなかったので、最初は『こういう若い役者がいるのか』という印象から始まり、徐々にスターであることがわかっていった(笑)。今日も田中くんのファンがたくさんお越しだと思いますが、この機に名古屋で僕も存在をアピールしていきたいです!」 田中「(苦笑)。淵上さんは、芝居をしながら僕に伝えてくれるものもあったと思います」
なお、両人の関係をいちばん面白がっていたのは内田監督かもしれない。「ふたりとも暗いじゃないですか(笑)」と冗談めかしつつ、経験豊かな淵上にはなるべく放任主義で、反対に田中には愛を持って厳しい指導にあたったと言う。「賭けがうまくいったかどうかは、これから」という言葉からも、役者と運命を共にする覚悟が伝わってくる。監督は舞台挨拶の最後をこう締めくくった。
内田「100人が観たら100人が良いという映画のあふれる時代ですけど、100人のうちひとりだけが反応してくれる映画もあっていいんじゃないかと。何か感じていただけるものがあったら、ぜひSNSにあげてください。僕が必ず見つけ出しますので(笑)」
「ダブルミンツ」 ◎6月3日(土)~、 センチュリーシネマほかにて公開 http://www.d-mints.jp/