あいちトリエンナーレ2016開幕!
8月11日、あいちトリエンナーレ2016が開幕した。前日には内覧会、レセプションも催され、世界各国から集まったアーティストが一堂に会するなどお祭りムード一色。初日も晴天に恵まれ、老若男女の観客が各会場にあふれた。
愛知芸術文化センターでは、オアシス21からの連絡通路を抜けると、まず出迎えてくれるのが森北伸のオブジェだ。そこから10階の愛知県美術館に上がれば、今度はジェリー・グレッツィンガーの巨大な地図が目に飛び込んでくる。館内では花をモチーフにした大巻伸嗣のインスタレーションが前評判にたがわず美しい。ちなみに、大巻作品は会期中に鑑賞の仕方が変化していくようなので、後半にも訪れたいところ。また、花々はベロタクシーにもデザインされており、まちなかまで色彩が広がっていく趣向になっていて楽しい。
愛知芸術文化センター地下2階では、森北伸の作品がドーンと来場者をお出迎え
ジェリー・グレッツィンガーの地図は、スケール感と緻密さの両方に圧倒される
愛知芸術文化センター内には、ダミコルームをはじめ子どものための企画も多数
ちょっと移動に疲れたらベロタクシーにご乗車を!
かたや名古屋市美術館では、建物前で展開されているジョアン・モデの作品が目を引く。多彩な色の糸を使った参加型のインスタレーションは、来場者だけでなく、通りがかっただけの人まで刺激!? 筆者が遭遇した中年男性も「せっかくだから」と糸を結んでいった。また、夏休み中ということもあり、親子連れの鑑賞者も目立った初日。触れたり参加できる作品はもちろん、そうでない作品にも真剣に見入る子どもたちの眼差しが印象的だった。
ジョアン・モデの作品に参加する少年。「どうやってやるの?」と尋ねたところ「…わからない」と答えつつも、熱心に糸を結び続ける姿がかわいい
名古屋市美術館に展示された賴志盛(ライ・ヅーシャン)のインスタレーションは、回廊の幅が想像以上に狭くてドキドキ
なお、その他のレポートも随時UP予定です! あいちトリエンナーレ2016 ◎2016年8月11日(木・祝)~10月23日(日) 愛知芸術文化センター/名古屋市美術館/名古屋・豊橋・岡崎市内のまちなか/他 http://aichitriennale.jp/