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AT2016国際展チケット発売開始!


去る3月、あいちトリエンナーレ2016の記者発表会が行われ、参加アーティストの追加情報や展開内容の詳細などが発表された。4月1日からはビジュアルアーツを対象とした国際展チケットも発売開始。このチケット、4月中は特別先行前売券としてお値打ち価格になっているので、この期間の購入をオススメしたい。

港千尋芸術監督の言葉によれば「2016年は愛知だけでなく国内外でトリエンナーレやビエンナーレが数多く開催され、アートシーンにとって重要な1年になると思います。その中でも、あいちトリエンナーレは存在感を持った国際芸術祭として最高水準の作品をご紹介していきたい」とのこと。なお、名古屋市内の会場は栄、長者町のほか、名古屋駅地区いわゆるメイエキも加わることになった。名古屋の玄関口であり再開発も進む名駅が会場になれば、県外へのアピールにもひと役買ってくれるだろう。

「リオデジャネイロで開催されるオリンピックと同時期に当たるので、話題をさらわれてしまう心配はないか」という質問も飛んだが、港監督は「運悪くオリンピックと重なりますが、運よくブラジルは地球の裏側なので時差があり、中継は深夜。そこで、昼間はアートのオリンピックに来ていただきたいですね。芸術祭もオリンピック同様、同じ時代に生きる人間の、ひとつのトライアル。アーティストたちは、数字では表せないことを限界の地点に立って表現しようとしているんです」と笑顔を交えながら答えた。

デザインとアートの領域を横断する英国グループ「アーキテクツ・オブ・エアー」の参加も追加発表。岡崎公園に巨大な空気彫刻《ルミナリウム(光の家)》を期間限定で展示予定 アーキテクツ・オブ・エアー《ペンタルム》2013 photo:Alan Parkinson

当日は追加発表のあったアーティストの中から柴田眞理子、佐藤翠、山田亘の3人も駆けつけた。無国籍性・無時代性を感じさせる陶芸家・柴田は「瀬戸物は古墳時代から作られ、愛知は良質な土に恵まれてきました。岡崎・六併会場の石原邸で展示をしますが、六併町は岡崎永楽という陶磁器を生んだ地なので、ゆかりを感じています」と感慨深げ。名古屋・長者町会場で作品を展示する画家の佐藤も「私の絵画はクローゼットを題材にしているので、繊維問屋街である長者町とは縁があります。繊維を取り入れ、挑戦的に制作したいですね。名古屋出身ですが今まで地元での発表機会がほとんどなかったので、こんな大舞台に参加できて光栄です」と喜んだ。そして山田については、街中で新聞を作るプロジェクトを行うことが紹介された。

柴田眞理子《華の静物 009-5》2009 photo:怡土鉄夫

佐藤 翠《Camellia closetⅠ》《Camellia closetⅡ》展示風景 「『絵画を抱きしめて Embracing for Painting』-阿部未奈子・佐藤翠・流麻二果 展」 資生堂ギャラリー、東京 2015 photo:加藤 健 Courtesy of Koyama Art Projects

「虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅」というテーマを掲げるあいちトリエンナーレでは、芸術と文化人類学を橋渡ししてきた港監督らしい視点が特徴的。老若男女が自分たちの生活や歴史と照らし合わせて鑑賞できる作品にたくさん出会えるはずだ。愛知芸術文化センターには鑑賞前に準備運動(!)をする場「ダミコルーム」が設けられたり、「ツクロッカ」「キャラヴァンファクトリー」といった参加型プロジェクトも充実しているので、それぞれ自分に合わせた楽しみ方を探ってみるとイイ。 *トップ画像前列左から山田亘、佐藤翠、柴田眞理子、港千尋芸術監督 あいちトリエンナーレ2016 ◎2016年8月11日(木・祝)~10月23日(日) 愛知芸術文化センター/名古屋市美術館/名古屋・豊橋・岡崎市内のまちなか/他 国際展チケット特別先行前売:4月1日(金)~30日(土)、愛知県美術館、主要コンビニエンスストア、各種プレイガイドにて販売 http://aichitriennale.jp/

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