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ATと縁のある企画も始動してます


国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2016」が開幕目前で盛り上がるなか、同芸術祭とご縁のある企画も続々と。「長者町まちなかアート発展計画」は、あいちトリエンナーレ2010開催を契機に、アートあるいは長者町を好きな人たちが集まる市民団体として発足。名古屋市の長者町で活動を続けてきた。そんな彼らは、すでに6月から始まっている「アサヒ・アート・フェスティバル2016」(AAF)に参加中。「生活長者運動について考える会」というプロジェクトを進めている。

AAFは、アサヒビール株式会社が文化芸術支援や地域活性化をはかるため、日本全国の市民グループやNPOとともに実施して15周年を迎えたイベントだ。今回は40カ所・40団体が参加。開幕直後には、あいちトリエンナーレ2016芸術監督の港千尋も迎えて記者会見が行われ、アートと地域の関わりについて関係者それぞれの想いが語られた。

「各団体の自主性に任せる形という点では異色のフェスかもしれませんね。アートのためのアートではなく、社会の他のセクターとつながって地域を活性化していく関係性を重視しているのがAAF。選考の結果40団体になりましたが、みなさんアートを核にして社会問題に立ち向かっています」(AAFネットワーク実行委員会 事務局長 芹沢高志)

「芸術祭は、地域と協力して、地域に貢献するもの。あいちトリエンナーレでも、山田亘さんの作品として長者町に新聞社を作り、アーティストにも記者になってもらいながらトリエンナーレのニュースをお届けします。また、アートラボあいち長者町もあるので、長者町は情報発信・交換の場となりますね」(あいちトリエンナーレ2016芸術監督 港千尋)

なお、「生活長者運動について考える会」はN-mark、Arts Audience Table、ロプロプ、パルルを支援する会の4つをネットワーク団体としており、代表で新見永治がコメントした。

「あいちトリエンナーレで長者町が“まちなか展開”の拠点となって以降、小さなアート・ジャンボリーが続々と生まれました。そして、それぞれがアーティストとの対話も行いながら、プロとアマの関わりを考えたり、中川運河でアート・プロジェクトを展開中だったり、カフェ運営を通じて鑑賞者の目を育てる取り組みをしたり、100人でのアートスペース運営を実践したりしています」(AAF実行委員/パルルを支援する会 新見永治)

この動きに対して前述の芹沢事務局長は「長者町はちょっと異様なほど、目に見える形で広がっていきましたよね。そこには、あいちトリエンナーレの力も感じます。声掛けをして広がり、継続している長者町の状況は希少だと思いますよ」と語った。

ちなみに、「生活長者運動」はリサーチ型の企画として進行中。まとめとなるトークイベントを10月に予定しているので、詳細は今後の公式サイトなど要チェック。

さらに9月からは、あいちトリエンナーレ2016特別連携事業「アッセンブリッジ・ナゴヤ2016」も開幕する。“音楽とアートのフェスティバル”として、名古屋フィルハーモニー交響楽団ほかの構成団体が港区にて展開。コンサートホールや美術館ではなく、名古屋港ガーデン埠頭から築地口エリア一帯の街そのものをステージあるいは展示空間として行われるので気軽に足を運べそうだ。

アサヒ・アート・フェスティバル2016 アートツーリズムでいこう ◎会期中~10月10日(月・祝) http://www.asahi-artfes.net/

生活長者運動について考えてみる会 ◎10月1日(土) http://choja.machinakart.com/

アッセンブリッジ・ナゴヤ2016 ◎9月22日(木・祝)~10月23日(日) http://assembridge.nagoya/

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