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園子温&神楽坂恵が舞台挨拶に登場


「ひそひそ星」の公開に合わせ、監督の園子温と妻で主演の神楽坂恵が、園の故郷・愛知の上映館・名古屋シネマテークに来場。舞台挨拶を行った。同館には多くのファンが詰めかけ、熱心な質疑応答を展開。急きょサイン会も開催され、場内は「おかえりなさい」ムード一色に染まった。

「ベルリン国際映画祭でソクーロフに感銘を受けていた頃、あんな風に自由に撮るべきだと思って『ひそひそ星』を書きました」(園)

それから25年の時を経て「ひそひそ星」はついに映画となり、私たちの前に現れた。現在の福島の風景と近未来の物語とで織り成された同作は、モノクロームの美学にも貫かれ、観る者の心へと静かに穏やかに染み入ってくる。ただ、撮影中は激しい一幕も!?

「マッチの火を消さずに移動しなければいけない場面で、どうしても風を受けて火が消えてしまい、ものすごく怒られました。それに手も熱かったんですけど、かえって意地でも最後まで持ってやろうと(苦笑)。『ひそひそ星』は、『冷たい熱帯魚』『恋の罪』を思い出すほど怒られ、身の引き締まることも多く、すべてのシーンが印象深いですね」(神楽坂)

ファンと気軽に交流しながらのサイン会

神楽坂の公私にわたるサポートもあって、ふたりでシオンプロダクションを設立。若松孝二や大島渚、新藤兼人ら先人にならい、独立プロらしい作品で世界と闘っていく構えだ。ちなみに、撮影を終えて待機中の作品には日活ロマンポルノもあるそうで、園らしい果敢な試みが期待される。

園が「ふるさと大使」を務める豊橋からお花が届きました!

なお、名古屋シネマテークでは期間中、園直筆による「ひそひそ星」絵コンテとシナリオの一部複製を展示。また、東京のワタリウム美術館では大規模な「園子温展 ひそひそ星」が7月10日(日)まで開催されている。

「ひそひそ星」 ◎名古屋シネマテークにて公開中 http://hisohisoboshi.jp/

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